学校長から新入生へのメッセージ

本校では、2017年4月5日に、熊本・八代両キャンパス合同で第8回入学式を開催いたしました。
入学式での校長告辞の一部を校長から新入生へのメッセージとして紹介します。

入学式告辞

校長 長谷川 勉

校長 長谷川 勉

 本科入学生の皆さん、留学生の皆さん、ならびに専攻科入学生の皆さん、入学おめでとうございます。保護者の皆様にも心よりお喜び申し上げます。

 この春の良き日に、希望に燃える新入生の皆さんを迎え、来賓各位のご臨席を賜り、保護者の皆様ご列席のもと、熊本高等専門学校第8回入学式並びに専攻科入学式を挙行できますことは、教職員、在校生一同心から喜びとするところであります。

 高等専門学校は、中学校卒業の15歳の段階から5年あるいは7年の間、実践的かつ創造的で国際的に活躍できる専門技術者の育成を目指して教育を行います。これは日本独自の優れた技術者教育制度として、国内だけでなく国際的にも高く評価されています。卒業生は社会の中核として国内外で活躍しています。皆さんも、未来に向かって大きな希望を持って、今日の日を迎えていることと思います。

 本科新入生には、これから5年間の豊かな時間があります。この期間は、自ら考え、行動し、責任を持つ「大人」へと成長する極めて重要な時期です。皆さんは、技術者を目指すこと、そして高専で学ぶという素晴らしい選択をしました。最良の高専生活を送ってくださるよう願っています。

 高専は、大学や短大と同じ高等教育機関です。緑あふれる広いキャンパス、高度な実験研究設備、博士号をもった研究者でもある教員がそろっています。この特色ある環境を活かし、自発的に積極的に行動することによって、沢山の感動を体験してもらいたいと思います。ロボコン参加は1例ですが、それに限りません。何であれ、1つのことに熱中すること、新しいことに挑戦すること、それによって5年の間には大きな成果をあげることができるはずです。その過程で、感動につながることも色々あるでしょう。それらは、自信につながり、困難に立ち向かう力を与え、大きな成長を実現してくれるものと信じています。

 皆さんには、まず、しっかりとした基礎学力と専門学力を身につけてもらわなければなりません。教職員一同は全力で指導し、応援します。しっかりとした基礎があって初めて、その上に創造的な新技術の花を咲かせることができるのです。若い柔軟な頭脳に限界はありません。知識をどん欲に吸収してください。またカリキュラムに組み込まれた豊富な実験や実習は知識を実践的なものとするうえで大いに役立つことでしょう。皆さんは、モノづくりを対象としたそれぞれの専門分野について勉強しますが、そこで学んできた物事の見方や問題への取り組みの手法、特に実践的創造的能力は、特定の狭い分野に留まらず、広く応用できるものです。そして、この能力こそが卒業生の将来にわたる活躍の源であります。

 革新的な新技術や新ビジネスは、異なる専門分野、異なる文化背景、異なる発想を持つ技術者や科学者の交わりの中から生まれることが知られています。また、日本の企業であっても世界を相手にビジネスをおこなうことは当然のこととなっており、多くの高専卒業生が海外で活躍しています。従って、現代社会で活躍するエンジニアには、共通語としての英語を身につけること、異なる文化と歴史を持つ人々と理解しあい、協力して仕事ができること、そして、そのための人間同士のつながりを創りあげられることが欠かせません。本校では、英語の授業のほか、海外の提携校との学生交流を活発に進めています。海外留学や海外企業での実務体験をおこなうインターンシップも用意されています。これらの機会を積極的に活用してください。国際経験をもった若い世代によって、相互理解のもとでの経済的な発展と国際平和が実現されることを期待しています。

 教室での勉学だけでなく、寮生活、クラブ活動、学生会活動、ボランティア活動をも重視しています。ぜひ積極的に参加してください。社会人として必要とされるコミュニケーション能力、リーダーシップやチームワーク力は、これらの活動に参加し多様な学生とふれあい、切磋琢磨するなかで養われるものです。15歳から20歳までのもっとも多感な時期のこれらの体験は、その後の人生を通じてかけがいのないものとなることでしょう。また生涯の友をつくることもできることでしょう。

 5年間の豊かな時間の中で、専門分野以外の本をたくさん読んでください。歴史や地理そして経済などから学べることは沢山あります。文学からは人生そのものが、そして芸術からは人生の喜びを見いだせることもあるでしょう。長い人生には困難や試練の時もあります。読書によって形成される教養は、そのようなときにも大きな力になるはずです。

 専攻科入学生の皆さんには、これまでに身につけた基礎学力、専門学力、そして人間力を基盤としてそれらを伸ばしつつ、さらに幅広い勉強、より高度な研究に全力を注いでください。この2年間の間には、自らの人生進路の選択もあります。有力大学の大学院に進学する道も開かれています。あっという間に過ぎ去るかもしれませんが、修了のときには大きく成長したことを実感できるはずです。

 本日入学された皆さんが、心身ともに健康で充実した高専生活を送り、社会を支える優れた技術者になるという高い志を持って、大きく成長してくれることを祈念して、校長の挨拶といたします。

平成29年4月5日
熊本高等専門学校 校長
長谷川 勉