カタルパの樹 -合志義塾ものがたり を寄贈いただきました!

2014.04.24

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明治25年西合志村黒松に誕生し、昭和24年の閉塾までに約7000人の卒業生を輩出した 私塾「合志義塾(こうしぎじゅく)」

 

若き教師「工藤左一(くどうさいち)」と「平田一十(ひらたいちじゅう)」が合志義塾をつくるまでの物語を郷土の歴史マンガとして合志市がコミュニティ助成事業により制作したものです。

 

この事業に携わられた 本校教員 伊藤利明先生からご寄贈いただきました。

 

熊本高専熊本キャンパスの学び舎がある この土地、大地。

先駆者たちがどのように愛情をかけ、育み、それが今のこの地を作っているのか・・・。

今回完成したマンガ本は、みなさんが手に取りやすく、読みやすいようにマンガ本にしてあります。

 

図書館奥のギャラリー&ライトノベルの部屋に置いてあります。

お気軽にご覧ください。


 

農民のための学校をつくろう

 合志義塾は、合志郡西合志村黒松に教育の機会に恵まれない農村子弟のための私塾として設立されました。明治25年の開塾時は女子2名を含む25人の生徒数でスタートしましたが、生徒数は増え続け、昭和24の閉塾までの58年間に約7、000人が学ぶ、県内でもあまり例を見ない学校でした。

 「自由と規律」「師弟同行」などの精神を元に、生徒を5つの学団(グループ)に分け、リーダー(団監)主導で行事を行なうなどユニークな教育方針が評判を呼び、遠くから学びに来る生徒も多数いました。卒業生からは多くの篤農家が誕生し、また教師・医師・軍人、海外へ進出する者など、各界の重要人物も多く輩出しています。このように合志義塾は合志の農業の発展にも深く関わり、地元に愛される学校でした。

 今回作成したマンガでは、明治10年の西南戦争を背景に、主人公の工藤左一と平田一十が「黒松に農民のための学校を作る」という夢を持ち、合志義塾を開塾するまでを2人の成長とともに描いています。