PBL利用教育事業部

PBL利用教育事業部の概要

 科学技術の進展は社会構造を多様化・複雑化させ、より高度な知識と技術を要する複雑な課題に技術者は直面することとなるでしょう。そこで、本校の教育理念・目標のひとつに、そのような難解さを増す工学的課題に対しても挑戦して解決することのできる「創造的技術者の育成」を挙げています。科学研究の成果を社会に役立つものづくりに繋げて還元する役割をもつ工学においては、社会の要求する課題が多様化・複雑化している中にあっても、課題を分析し、適した知識と技術を結集して解決に取り組める知識と技術のより高い集積化能力が求められます。
 工学教育においてはこの知識と技術の集積化能力の養成に創造性発掘の鍵があると考えられており、昨今、創造性養成を指向した「創成教育」、「ものづくり教育」、そして「PBL(Problem / Project Based Learning)」といった教育理論と技法が注目され、多くの検討や取組みが行われています。
 PBL は、「課題解決型学習」とも訳され、1960〜1970年代に北米で実施された医学教育が起源ともいわれる教育手法です。医学的知見が急速に拡大・革新することに対して、従来型の知識積み上げ型の教育体系では対応できないとの観点から、臨床医学的実践によって新しい知識と技法を学ばせる取組みとして始まったといわれています。近年の科学技術の著しい高度化に対して、「講義」と単なる「実験・演習」の積み上げでは、拡大を続ける学問分野を網羅できずに多くの学生が目的を見失い意欲を削がれているというネガティブな教育成果が多く指摘されており、このことも、PBL の採用事例が拡大している大きな要因であると考えられます。PBL 方式においては、具体的な課題を設定し、課題解決という目標に向かって学生は必要な知識を自ら探索し理解に努めることが要求されますが、逆に自主性・積極性を喚起し意欲的に取り組むため、その過程で自分の方法論を獲得することができます。むしろこの能力の獲得こそが創造的技術者に向けて重要であり、PBL の最大の特長といえるでしょう。
 本事業部では、上述のPBL 方式をはじめとする創造的課題解決能力の養成を追及する教育技法を高専における工学教育に積極的に導入することを目標として、あらゆる最新の教育手法・技術を検討し、ファカルティディベロップメント(FD)へ利活用しその促進を図ることを活動目的としています。
 具体的には、

  • 教員対象研修会・セミナーの開催
  • モデル授業の開発
  • 教材開発

などの活動を本校内外において実施していくことを計画しています。

活動内容

各年度の詳しい活動内容につきましては、PBL・総合教育センター報をご覧ください。