ヒューマン情報技術研究部

ヒューマン情報技術研究部主任 清田 公保

1. はじめに(研究目的と概要)

ヒューマン情報技術研究部では、快適な生活環境を向上させることを目的として、人の感性や感覚を利用した人間相互の感性豊かなふれあい(心地良さ、安心感、快適性などを豊かにすること)のための技術を研究しています。また、人に優しいコンピュータ技術の応用や感覚障害や機能障害などを補完するための支援機構の解析、高齢化社会における豊かな福祉環境づくりのための新しい提案など行っています。以下は、研究部メンバーの主要な研究テーマの一覧です。

2. 活動内容

2.1 研究活動

技術内容として、快適性デザイン技術、高齢者・障害者支援技術、感動・感性評価技術、バーチャル空間技術の4つの分野について研究を進めています。また、基礎的な研究項目として感性・感覚のために脳波、脈波などの人の生体機能の測定方法と評価判定方法についての研究や電動椅子や3次元立体映像による仮想現実・臨場感効果の研究も始めています。これらの研究成果は、地域企業や福祉医療機関との共同研究により実用化を目指しています。

(a)拡張現実による生花システム (b)電動椅子によるジェットコースター
《研究活動の一例》

 

2.2 社会活動

(1)高専サロン

研究部のメンバーを中心として、一般社会人向けに高専サロン(教養セミナー)を実施しました。

第1回目 「エッセイの書き方」講座~楽しい生きがい作りとして~

平成23年5月28日から毎週土曜日(全5回)14:00~15:40、教員2名(古賀、草野)が分担し、熊本キャンパスを会場としてのべ100名近い一般社会人が参加して、エッセイの書き方の基本、上手な書き方、心に残るテーマ選びなどを学びながら、エッセイを鑑賞しました。

第2回目 「地デジ放送を知る」講座 ~テレビを有効に活用するために~

平成23年12月17日(土)14:00?16:00、教員4名(三好、永田、合志、清田)が分担し、熊本キャンパスを会場として、地上デジタル放送(地デジ)のサービスを日常生活で有効活用するために、デジタル放送の基礎と家庭のテレビでできること・できないことを知り、さらに拡張した使い方について学びました。また、身近になった3D(立体)テレビの仕組みと3Dカメラを用いた撮影についても体験しました。

(2)ヒューマン情報技術研究会(HIT研究会)

年に3回程度、企業、大学、高専、などの参加のもとに意見交換、技術報告を実施しています。参加者は県内の大学や高専を中心に福岡、熊本などにまたがって技術交換を行っています。実施要項などはhttp://www.isit.or.jp/HIT/を参照してください。

(3)第2回くまもと福祉情報教育フォーラム

共同研究や技術協力をとおして、全国各地で活動しておられる福祉機関や大学、高専の関係者の方々と交流を行っています。このような活動を地域の人や社会の人に知ってもらい、技術を共有する場として、福祉情報教育フォーラムを開催しています。今年度は第2回として平成23年11月25日に熊本県民交流館パレアにて、40数名の参加者をお招きして実施しました。近年の研究成果発表の他、製品化を目指した機器のデモ展示も行いました。

3. おわりに

本研究部では、ICTを基盤として、感性情報技術やヒューマンデザイン技術などの新しい技術を取り入れて、柔軟な発想に基づくモノづくりを目指しています。

 

4. 業績一覧(一部抜粋)

    1. 早田圭佑,永田和生,“Twitterを用いた学内情報伝達システムの開発”,第10回電子情報系高専フォーラム論文集,pp.27-30,(2011).
    2. 大吉健洋,合志和洋,古賀広昭,“ベッド上での文章作成による寝たきり者の脳血流特性・感性特性,”
    3. ヒューマンライフ情報技術研究会報告書,HIT2010-3 (2011).
    4. 永田正伸,大塚弘文,柴里弘毅,三好正純,清田公保,合志和洋,下田貞幸,開豊,山下徹,“室内用パーソナルモビリティ装置(STAVi)を活用した学校教育環境ユニバーサル構想プロジェクト,”第2回福祉情報教育フォーラム講演論文集,pp.29-30,(2011).
    5. 賀久和弥,清田公保,合志和洋,島川学,江崎修央,伊藤和之,“中途視覚障碍者のための理療問診用オンライン手書きメモシステムの開発,”第37回感覚代行シンポジウム発表論文集,pp.57-60, (2011).
    6. Ningping Sun, Hiroshi Nakaoka,NEW APPROACHES TO APPLY MULTI-STEREO MATCHING INTO 3DCG MODELING,2011 International Workshop on FutureCommunication and Network (IWFCN 2011) Hong Kong, China, December 12-13,(2011)
    7. Ningping Sun, Hiroshi Nakaoka, Takuya Shigemoto, A Correcting Algorithm for Stereo Matching with Web Cameras, the 6-th International Conference on Broadband and Wireless Computing, Communication and Applications (BWCCA-2011),Technical University of Catalonia, Barcelona,Spain, (2011)