(1)九州・沖縄地区高専 新技術マッチングフェア H22.10.15
九州・沖縄地区9高専主催による「新技術マッチングフェア」を、平成22年10月15日(金)に日刊工業新聞社主催「モノづくりフェア2010」において開催した。各高専が保有する特許等について、発明者である教員自身が企業関係者を対象に実用化を展望した技術説明を行い、広く実施企業・研究パートナーを募集。また、九州経済産業局、(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構及び(独)科学技術振興機構から各機関の産学官連携事業の施策の紹介も併せて行われた。会場には九州各県から企業23社、地方自治体等9団体及び大学等から約60名の参加があり、熱心に技術説明を聞いた後、技術の内容や実用化等について発表者との個別相談が行われた。
モノづくりフェアには、九州・沖縄地区9高専紹介のブースを構え各校のシーズ集をはじめとした実績などの紹介とともに、マッチングフェア開催の案内が行われた。
今回のマッチングフェアでは、高専の研究技術について企業から高い評価の声があり、今後、企業との共同研究の増加について大いに期待のものとなった。
(2)第2回 熊本高専地域イノベーションセンターシンポジウム H22.11.5
11月5日(金)八代ホワイトパレス(八代市)を会場として、昨年度に続いて、2回目となる熊本高専地域イノベーションセンターシンポジウムを開催した。
本年度は「いま、地域資源を活かす!~地域の資源と高専の技術を活かした取組みのご紹介~」のテーマで、徳山工業高等専門学校土木建築工学科 大成博文教授による基調講演と、熊本高専の教授らが講演を行い、高専の技術を活かした地域資源活用の試みについて紹介された。
大成教授による基調講演では、「未来材料としてのマイクロバブルの可能性」と題して、マイクロバブルの優れた物理化学的特性と機能性により、野菜を通常のものに比べ数倍も大きくおいしく育てたり、世界で1,2を競う酒を造る手法など、マイクロバブルを資源と考える一連の技術開発について紹介された。
また、熊本高専からは大山英典教授が「半導体分野における地域連携と人材育成」という演題で、これまでに行った企業向け人材育成講座の紹介や、井山裕文准教授が「衝撃波による食品加工の可能性」という演題で、果物等様々な食品加工の応用例などを紹介した。
各講演の後には、企業関係者等からの質問も出て、実りのあるシンポジウムとなった。
(3)第1回 くまもと福祉情報教育フォーラム H22.11.20
平成22年11月20日(土)、くまもと県民交流館パレアにおいて第1回くまもと福祉情報教育フォーラムを開催した。ヒューマン情報技術研究部では、これまでに人の快適な生活環境を向上させるための基本技術の研究と具体的な技術開発を行う部門として学科を越えた研究活動を行ってきた。こうした研究教育の交流をとおして、全国各拠点において実際に現場で活躍されている福祉・情報・教育の方々より、多くのご意見やご協力を得て研究開発に反映してきたこともあり、研究成果を公開する場として今回、財団法人長寿科学振興財団およびヒューマンライフ情報技術研究会の共催、 くまもと技術革新・融合研究会(RIST)、熊本高専地域イノベーションセンターの後援により、第1回福祉情報教育フォーラムが実現した。
このフォーラムは一般市民の方々にも公開され、ICTを活用した実践的な福祉技術の一端が紹介された。フォーラムでは、特別講演として豊橋技術科学大学名誉教授 田所 嘉昭氏による「福祉工学について ー主に視覚障害者支援を中心にー」および京都府立南山城養護学校教諭(日本版PIC 代表)藤澤 和子氏による「シンボルを用いたコミュニケーション支援の実践的活用」の講演があり、次いで国立障害者リハビリテーションセンター 伊藤 和之氏らによる「中途視覚障害者の筆記行動を支援する文字入力システムの開発」の研究成果が報告された。
昼食をはさみ、午後からは福祉機器のデモ展示および一般研究報告6件が発表された。
(4)第2回 半導体材料・デバイスフォーラム H22.12.11〜12
熊本高専・半導体デバイス研究部主催の第2回半導体材料・デバイスフォーラムが平成22年12月11(土)と12日(日)に、アークホテル熊本を会場として、ベルギー・フランダース政府貿易投資局、(財)くまもとテクノ産業財団の共催、熊本県他多数の後援によって開催され、2日間の累計参加者数はのべ200人となった。
フォーラムでは、宮川英明校長、ヨハン・マリクー駐日ベルギー大使(代読)、緒方好秋(財)くまもとテクノ産業財団専務理事の挨拶、大山英典フォーラム実行委員長からの概要説明に続いて、世界最大の半導体研究機関であるimec(interuniversity microelectronics center)のコール クライス教授による“The Future of semiconductor devices(先端半導体デバイスの将来)”のテーマをはじめとして、他4名の講師の方々からも「ベルギーの研究・開発力」「日本における人工衛星用半導体デバイスの開発の歴史」「高効率太陽電池の研究開発動向と将来展望」「宇宙線を起因する中性子線が引き起こす半導体の故障」に関するホットな話題が報告された。
その後、『半導体におけるオゾンの利用技術』『半導体材料・デバイス・システム』『若手技術者の人材育成』『半導体材料・デバイスの放射線損傷』の4つのセッションにおいて、産学官の研究者24名から最新の研究成果報告が行われ、活発な質疑応答が交わされた。
併せて、半導体に携わる研究を行っている大学・大学院生、高専専攻科生の学生42名によるポスター発表も同時に行われ、優れた発表者には、村田信一熊本県副知事にもご臨席頂いた情報交換会の席上で、優秀賞と奨励賞が賞状・記念品とともに授与された。
(5)2011くまもと産業ビジネスフェア・第25回産学官技術交流会 H23.2.9〜10
平成23年2月9日、10日の2日間、グランメッセ熊本において「2011くまもと産業ビジネスフェア」が開催された。熊本のモノづくり産業が競争力を維持し、成長していくためには、多方面からの情報収集に基づいた新分野への挑戦と、緊密な連携が必要である。熊本高専からは熊本・八代両キャンパスから9点の実機やパネル展示を行い、研究シーズや技術を情報発信した。来場者集は延べ10,078人で昨年度実績を超えており、地元の関心の高さがうかがえる。工業高校等からも生徒約700名が参加し、本校のブースにも皆さん興味深く立ち寄られた。
また、第25回産学官技術交流会も2月9日に同時開催され、本校での研究成果について口頭発表10件、ポスター発表5件の計15件の発表が行われた。
(6)第1回新技術セミナー(主催:八代市工業振興会) H22.7.9
平成22年7月9日(金)に八代市工業振興協議会主催、熊本高専共催の本年度第1回「新技術セミナー」が、八代キャンパス 大会議室で開催された。セミナーには同協議会の参加企業、八代市役所および熊本高専等からの参加者が集った。
講演では、まず、小山善文地域イノベーションセンター長が、「熊本高専地域イノベーションセンターの活動について」を演題に、新しく設置された本センターの組織体制や活動方針などについて説明を行い、共同研究・技術相談等を含めた幅広い連携を呼びかけた。次に、本センターに常駐する瀬戸英昭九州沖縄地区産学官連携CDより、「MOTを活用した企業戦略について」の演目で、現在の社会・経済環境を背景に、様々な切り口から、イノベーションを核とした企業戦略の在り方等について、示唆に富む助言・提言があった。講演後は、地域企業からの質疑等もあり、感銘深い講演内容だったとの声が寄せられた。
(7)第1回高専 e ラーニングワークショップ H22.9.3
平成22年9月3日(金)第1回高専eラーニングワークショップを、熊本高専八代キャンパスにて開催した。本ワークショップは、eラーニングの活用事例を各高専の先生方より発表いただき、参加いただいた皆様方と情報交換を行うと共に、高専でのeラーニングの利用推進を目的に開催された。当日は主に九州地区高専から合計26名お集まり頂き、4名の講師の先生方の講演とその後の情報交換会まで活発な討論が行われた。
本校の宮川英明校長より開会の挨拶後、小松一男教員がITを利用した学生支援の取り組みと現状について講演を行った。学生の問題点や学生指導記録の情報を電子カルテとして教員間で共有することで、教育的指導を容易にしようというITを利用した支援システムを紹介した。次に本校の島川学教員によるピアレビューを利用した学生相互評価についての事例が紹介された。相互に評価・批評し合う手法はピアレビューと呼ばれ、学生が他の学生のレポートをネット上で査読、評価することによってプラスの学習効果が期待される新しい学習方法である。石川高専の金寺登先生には、全国高専が協力しeラーニング教材を集約し共同利用するために開発された高専間教育素材共有システムについて紹介をいただいた。授業や自学自習に役に立つ多様なコンテンツを集積し、データベース化することで全国高専レベルでの教材コンテンツの有効利用をはかろうというものである。最後に株式会社ウェブクラス代表取締役の平様より、現在開発をすすめているeポートフォリオ機能についての概要紹介があり、インターネット上で学生、教員それぞれの立場から学習に関する情報をどのように登録、閲覧し管理できるのか、いろいろな事例を紹介して頂いた。
(8)熊本県リーディング企業育成支援事業への参画
熊本県では、平成22年度から地場の企業力を向上させることを目的として中核となる地元中小企業を育成支援する事業を開始した。この事業を成功させるために、熊本県、くまもとテクノ産業財団、起業化支援センター、銀行、大学・高専などから成るサポートチームが、企業経営、マーケティング、財務、技術開発などから多角的に個別企業を支援するものである。当初リーディング企業として認定されたのは13社。その企業の中で、天草池田電機(株)、(有)坂本石灰工業所、(株)サンワハイテック、(株)末松電子製作所の4社から熊本高専関係者に対してサポートチームへの参加要請があった。天草池田電機(株)は下塩義文教授、(有)坂本石灰工業所は瀬戸英昭CD、(株)サンワハイテックには永田正伸教授、小山善文教授の2名、(株)末松電子製作所には河崎巧三教授、開豊教授、福田泉教授、三好正純教授の4名が指名を受けて、主に専門的な技術、知識、情報提供のサポートを行っている。天草池田電機(株)では省エネタイプの無電極誘導ランプの開発の支援を、(有)坂本石灰工業所ではカルシウムをキーワードにした新商品の開発の支援を行っている。
(9)くまもとマグネ商品化研究会第2回教育・研修講座「マグネシウム合金の曲げ加工技術」 H22.9.2
県内にはマグネシウム合金を製造しているメーカーも有り、マグネシウム合金を用いた商品の研究開発に熱心である。しかしながら、マグネシウム合金の加工は難しく、県内の技術力の向上を図る目的で「くまもとマグネ商品化研究会」が設立されており、マグネシウム合金の基礎から応用実習までの教育・研修講座が年4回開催されている。平成22年度は、9月2日(木)に(財)くまもとテクノ産業財団主催、熊本高専地域イノベーションセンター共催で、本校でも「マグネシウム合金の曲げ加工技術」というテーマで座学+デモ実験を実施した。受講者数は20名弱であったが、マグネシウム合金の基礎に関する講義の後、実習室で管の曲げ加工を実習して、マグネシウム合金管を室温で冷間曲げができたときは感動であった。近い将来、マグネシウム合金を用いた新商品がくまもとの地場企業から多数発信できるようになるのを楽しみにしているところである。
(10)第2回 水産関連事業を営む方のための産学官交流・個別相談会 H22.12.3
昨年度に引き続き、地域イノベーションセンターが中心となり、平成22年12月3日(金)に、天草信用金庫、長崎大学水産学部、天草市、天草地域産業・雇用創出協議会、熊本県天草地域振興局、熊本県水産研究センターと共同して、天草地区「第2回水産関連事業を営む方のための産学官交流・個別相談会」を開催した。この相談会は、天草地区で水産関連業者の方々が抱える悩みに対して、産学官が連携して、問題の解決を支援するものである。
天草地域の養殖、水産加工、漁業資材製造販売業者等24社から相談の申し込みがあり、当日は長崎大学水産学部や熊本高専の教授陣、熊本県水産研究センターの専門家達が6つのグループに分かれ、1社約50分かけて相談に応じた。開場の10時30分から16時20分の閉会まで、魚介類の養殖法、新商品の開発、廃棄物の有効活用、赤潮対策などについて熱心な意見交換が行われた。
本校からは、地域イノベーションセンターの小山善文センター長、福田泉副センター長、開豊総務主事、松田豊稔教授、永田正伸教授、井山裕文准教授、コーディネーターら8人が参加して、相談に応じた。
